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相続税の申告・納付を怠ったら

相続税の申告は10ヶ月以内に

相続税申告と納税は、被相続人が死亡した日の翌日から10ヶ月以内におこないます。
申告をするまでには色々と準備しなくてはならないことがたくさんあります。

①相続人の確定・遺言書の有無
 
被相続人と相続人の本籍地から戸籍、除籍謄本などを取り寄せ相続人を確定します。もし、遺言書があるようなら、原則、家庭裁判所で検認手続きをおこないます。

②遺産、債務の確認
 
被相続人の遺産、債務を調べます。そして、目録、一覧表の作成などをおこないます。

③遺産評価
 
相続税がかかる財産の評価は、相続税法などにより定められており、それを基に評価をおこないます。

④遺産分割
 
相続人全員で遺産の分割協議をおこない、分割協議が成立した場合には、遺産分割協議書を作成します。

相続税申告までには、ここまでのことをやる必要があります。それを踏まえると10ヶ月という期限は決して余裕のあるものではないことがお分かり頂けたかとおもいます。申告期限にはくれぐれも注意しましょう。

期限までに申告(納付)をしなかった場合のデメリットは

相続税申告を怠るとどのようなデメリットが生じるのでしょうか。

■金銭によるペナルティを受ける
 相続税も他の税金と同様に、期限を超過した場合には利子が発生します。
この場合には、「延滞税」が課されます。延滞税の追徴税額は、年7.3%です。(期限から2ヶ月を超えると年14.6%)
また、延滞税以外にも下記のような場合には「罰金」という名目でペナルティを課されます。

・期限内に申告はなされたが申告書の金額が不足していた場合⇒「過少申告加算税」 
 税務署に指摘されて修正した場合、50万円まで10%、50万円を超える部分については15%
自主的に修正した場合には0%

・正当な理由が無いにもかかわらず期限までに申告をしなかった場合⇒「無申告加算税」
 税務署に指摘されて申告した場合、50万円まで15%、50万円を超える部分については20%
自主的に申告した場合、相続税額合計の5%

・仮装、隠蔽している事実が判明した場合⇒「重加算税」
 申告をしていなかった場合、相続税額合計の40%
申告をしていた場合、追加納付した税金の35%
 

■相続税の控除・特例を受けることができない
 金銭によるペナルティ以外にも、特例や控除などを受けることも出来なくなってしまいます。主なものでは、「配偶者控除」や「小規模宅地等の特例」などがあります。この特例や控除の適用は相続税の軽減にとても大きな効果をもたらしますので、適用できないとなると、負担は大変なものになるでしょう。
 

■税務署の「決定」を受ける
 
期限内に申告をせずに放置していると、税務署が自ら相続財産を調査して相続税額を計算して、納付するように通知してきます。これを税務署の決定と呼びます。
税務署の決定の場合には、税務署が独自に計算をしているため、自主的に計算するよりも高くなってしまうことがあります。そして当然、加算税も合わせて通知してきますので、その金額はかなりのものとなるでしょう。

相続税の申告期限が延長できる例外

原則は10ヶ月以内ですが、特殊な事情があると認められた場合に限り、税務署に申請することで2ヶ月の期限延長が可能となります。

①相続人の異動があった場合
 相続人の廃除や欠格、失踪宣告、失踪宣告の解除などの事情により、相続人の人数に増減が生じた場合。

②遺留分減殺請求があった場合
 遺留分減殺請求により返還額確定があった場合。

③遺贈に係る遺言書が見つかった場合
 遺贈に係る遺言書が見つかった場合や、遺贈の放棄があった場合。

④胎児が生まれた場合
 相続人となる胎児がいるときに、その胎児が生まれた場合。(民法では、胎児はすでに生まれたものとみなし相続権が認められています。ただし、生きて生まれてくるのが条件です。)

相続税申告まとめ

ここまで相続税申告について各記事で詳しく解説をしてきました。
相続税は各種控除や特例がありますので、それら制度を十分理解をして申告をする必要があります。多くの方は税理士へ依頼をして相続税申告をするため、深く知る必要まではないかもしれませんが、相続税のことをある程度でも知っておくことが自分のためになることもありますし、役に立つはずです。
これから相続手続きを進めることの参考になれば幸いです。相続税に関する記事については、以下にまとめてありますので、わからないことなどは各記事をご覧ください。

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相続税の申告・納付を怠ったら

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15.戸籍謄本とは
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・司法書士よしだ法務事務所 代表
​・行政書士法人よしだ法務事務所 代表
・NPO法人よこはま相続センター 理事
・一般社団法人相続の窓口 事務長

「開業当初より相続分野に積極的に取り組んでおります。遺産承継業務や遺言執行といった財産管理を得意としております。相続のことならお任せください!」
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